2017年8月27日日曜日

源平討魔伝 〜 大味だけど繊細な名作アクション

今も遊べるゲーム、源平討魔伝


源平討魔伝は、今更説明の必要もないほどレトロゲーマーならば誰でも知っている、ナムコによる、時代物ジャンプアクション、剣術アクションゲームです。
今更説明の必要はありませんが、これから何回かに分けて源平討魔伝の記事を書いていこうと思いますので、源平討魔伝がどういうゲームなのかを、軽くおさらいしておこうと思います。



源平合戦で戦死したあと、安駄婆(あんだぁばぁ)の導きで地獄の底から蘇った主人公・平景清を操作し、三種の神器(八咫鏡・八尺瓊勾玉・草薙剣)を回収し、悪魔の力で平家を滅ぼした源頼朝を倒すために鎌倉を目指します(フィクションです)。



その道中、能力強化アイテムを拾い集めて、剣(体力)・命(体力)の2つの能力パラメータを強化することで、義経・弁慶・竜などの大型の強敵と戦って倒していくのが、源平討魔伝の醍醐味となっています。

大味さと繊細さのほどよいバランス


源平討魔伝は、体力制のアクションゲームですが、剣や命はかなり大幅にパワーアップし、その割に一度にうけるダメージは大きくなく、しかも体力回復要素も多いので、他のアクションゲームに比べてかなり大味なアクションゲームという印象があります。しかも、あの大キャラクターですしね。実際、大味な面が強いのは事実で、当時プレイしたほとんどの人がクリアまで到達できたんじゃないかと思います。

しかし、この大味なゲームの中にも、ゲーム好きを惹きつける繊細な面が、沢山含まれています。いくら大幅なパワーアップや回復があったとしても、なるべくダメージを受けず、なるべく大ダメージを与えて戦うには、間合いやタイミングなどの繊細な調整が必要になります。また、ジャンプアクションステージで地形の穴に落ちないためには、助走のつけ方、ジャンプのタイミング、ジャンプの飛距離などの、繊細な調整が必要になります。

このように、大味さの中にも繊細さがある源平討魔伝というゲームは、大きなハードルがなく気軽に始められて、しかも程よい緊張感を求められるので、今気軽に遊び直すにはとてもよいゲームなんです。

ゲームセンターでも置いてあるお店が結構あると思いますし、家庭用のナムコミュージアムなどにも移植されているので、その意味でもプレイしやすいゲームです。
もしプレイできる環境があったら、ぜひプレイしてみてください。




源平討魔伝の面白さの核心、それは剣と命の技術!


源平討魔伝は、ジャンプアクションと、体力制の剣術アクションの、二面性があるゲームです。だけど特に掘り下げて楽しいのは、体力制剣術アクションの面です。この面にフォーカスすると、源平討魔伝の面白さとは、剣(攻撃力)や命(体力)をいかに上手く、理解・活用・コントロールできるようになるか、この乗りこなし感、オレは見切ってる感、などの自己満要素をどれくらい最大化できるかにかかってきます。

そこで、この記事の残りの紙面では、源平討魔伝の剣と命について、おさらいしておきます。




剣が強くなるほど、敵に大ダメージを与えやすくなり、苦しい戦闘を有利に行うことができるようになります。源平討魔伝をクリアするには、なによりもまず剣をしっかりと上げていくことです。そのために、剣力強化アイテムである、「剣」や「紫玉」をなるべく沢山拾っていきます。
「剣」アイテムを拾うには「銭」が10必要で、そのために能力値には直接影響しない「銭」も拾って集める必要がありますが、「銭」は雑魚敵が落とすので、大抵は意識して集めなくても自然に集まるようになっています。
「紫玉」は、義経・弁慶・竜のボス級キャラを倒した時などに拾える他、ボーナスステージにいくことでお釈迦様が沢山落としてくれます。剣をバリバリ上げたり回復するためには、ボーナスステージには必ず行くようにしたほうがいいでしょう。
なお、剣の初期値は7で、最大値は99です。



命が多くなるほど、ダメージを沢山くらっても死にづらくなります。そのために、命の最大値を増やしたり、受けたダメージを回復しながら進んでいきます。命の最大値を増やす一番簡単確実な方法は、特定のステージに置かれている「ロウソク」を拾うことです。「ロウソク」を拾うと、命の最大値がロウソク一本分増え、さらに命が全回復します。命の最大値を増やす別な方法は、「茶玉」を拾うことですが、これはボーナスステージでお釈迦様が落とす以外では拾えません。「青玉」を拾うと、受けたダメージを少し回復できます。「青玉」は、雑魚敵を発生させるジェネレーターや、一部の強めの雑魚敵を倒した時などに拾えます。また、「米俵」を拾うと、ロウソク1本分の命が回復しますが、「米俵」を拾うには「銭」が10必要になります。
源平討魔伝をクリアするには、ステージ中に置かれているロウソクをもれなく確実に拾っていきましょう。ロウソクを取るタイミングも、一仕事してダメージを受けた後にするなど工夫するのも有効です。
源平討魔伝で一番大きなダメージを受けるのは、要石との衝突です。要石にぶつかるのだけ避けるようにしておけば、ダメージで死ぬことは少なくなります。
次に大きなダメージを受けるのは、竜の吐く炎と、狛犬が吐く炎です。これらはダメージの大きさもさることながら、ホーミングしてきて避けられない上に、画面外のかなり遠くまで飛んでくるので、決して放置しないようにし、道中にいる場合には確実にやっつけておくようにします。
なお、命の最大値の初期値はロウソク5本分で、限界値はロウソク10本分です。


命に関する救済とペナルティ


源平討魔伝では、ステージクリア時(地獄以外)に、命がロウソク4本分までは必ず回復します。このロウソク4本最低保障があるおかげで、体力ギリギリでステージをクリアしても希望を保つことができ、ちょっとしたことでダメージを受けやすい源平討魔伝というゲームでもかなりクリアしやすくなっているという、上手い救済調整になっています。
源平討魔伝の各ステージを、ロウソク4本分以下のダメージで抜けられるように上達すれば、基本的にゲームオーバーになることはなくなります。
厳しい面の後にはロウソクが置かれていることが多いので、そこまではなんとか生き延びて、そこできっちり回復するようにしましょう。

源平討魔伝はジャンプアクションの宿命で、地形の穴に落ちるというミスがありますが、体力制のこのゲームで穴に落ちたら即ゲームオーバーかというとそうではなく、黄泉の国という復活チャレンジのステージに飛ばされます。黄泉の国からの復活方法は、70以上の銭を持って血の池に入るか、または閻魔様の命のつづらをあけて「生」を引けば復活できます(「死」を引けばゲームオーバー)。うまく復活を果たせば現世に戻ることができますが、命の最大値はゲーム開始時と同じロウソク5本分に戻るペナルティを受けます(剣は失いません)。なお、復活先のステージは、京都以降ならば京都固定、京都以前の場合は、命のつづらで「生」を引いた場合は元のステージ、血の池に入った場合は京都になります。
ちなみに、復活成功率はゲーム時間の経過とともにどんどん下がり、最後は復活不能になるので、黄泉の国を使った無限ループはできないようになっています。


剣に関するペナルティと、源平討魔伝の難しさ


剣が硬いものにぶつかると、剣力が下がってしまうことがあります。これは百発百中ではなく確率です。結構ぶつけても全然減らない時もありますが、たったの一回で減る時もあります(ドラゴンバスターでスーパーソードやシールドが失くなる時の感じに近いかも)。減るかどうかの確率はかなり幅がありますが、減る値は1固定なのでガバッと減るということはありません。しかし沢山ぶつけるとガバガバ減ることもたまにあります。

硬いものというのは、剣をぶつけた時にカキン!という音がして星(火花?)が飛ぶようなものです。例を挙げると、要石・浮石・浮鉄球などの地面以外の浮き地形、義経の剣と短剣、弁慶の籠手や鉄球、竜の胴体、狛犬、ムカデ、大骸骨の剣・胸以外の部位、槍骸骨の槍、頼朝の笏、などです。



なんだそれらを剣で斬らなきゃいいから簡単ね、と思うと実はそうではなくて、ボス級キャラは硬い剣や籠手で防御しているので、上手く戦わないとあっという間に剣力が減ってしまい、少ない剣力で長時間戦わされ、そのうち体力が削られて死亡...というのが、初心者にとっての源平討魔伝の難しさになっています。

裏を返すと、源平討魔伝を上手くなるということは、なるべく剣を減らさないようにボス級キャラと戦えるようになることでもあります。あまり剣を減らさないように進められるようになれば、剣力がどんどん上がってゲームを有利に進められるようになり、手強いボスキャラもサクサク倒して、クリアを達成することができるでしょう。


次回以降


で、今更感のある源平討魔伝の基礎の記事を書いて、次回以降どうするのか。今回、源平討魔伝の面白さの核心である剣と命のコントロールを、あらためて理解したところでどうするのか。次回以降は、以下のテーマについて記事にしていきます。


  • 剣ゼロ!    剣力ゼロでクリアする源平討魔伝
  • ロウソクなし! 命5本でクリアする源平討魔伝


源平討魔伝をクリアするために、さんざん大事にしろといった、剣と命。
これらを最小値に制限してクリアはできるのか?

もし源平腕自慢の方がいらしたら、ぜひやってみることをおススメします。